SCS評価制度の登録組織の公開とロゴマーク:台帳に載る項目と、まだ決まっていないこと
更新日:2026年9月30日 作成:SCS対策比較ラボ 編集部(調査の方法と編集の方針)

SCS評価制度で★3・★4を取得(登録)した組織は、IPA の「登録組織台帳」に登録され、IPA のサイトで公開される予定です。登録組織は、IPA が定める条件でロゴマークを使えますが、その条件もロゴマークそのものも、2026年9月30日時点ではまだ公開されていません。
登録された組織の公開とは
「登録組織」と「台帳」
IPA の基本規程では、次のように定めています(要約)。
- 登録組織:IPA によって登録組織台帳に登録され、公開されている組織(基本規程 2.1.10)
- 登録組織台帳:★3・★4・★5 の登録がされた組織を記載する台帳(基本規程 1.3.23)
- IPA の役割:登録組織の一覧を登録して公開することは、制度運営機関である IPA の仕事の一つ(基本規程 2.1.3)
★3 は、申請の内容に不備がなければ台帳に登録して遅滞なく公表し、★4 は、申請の内容に問題がなければ台帳に登録して遅滞なく公開する、と定められています(基本規程 3.1.1・3.2.1)。経済産業省 FAQ Q3 でも、★3・★4を取った企業は IPA のサイトで公開する予定と説明しています。
つまり、★は「取ったと名乗るもの」ではなく、IPA の台帳に載って公開されることで確かめられるものです。
台帳に載る項目のイメージ
制度構築方針 p.25 には、台帳の項目のイメージが示されています。企業名や所在地、適用範囲などを台帳に登録し、IPA の Web ページなどで検索して見られるしくみをつくる予定です。
| 項目 | ★3 | ★4 |
|---|---|---|
| 区分、ID、法人名・屋号、所在地 | 載る | 載る |
| 法人番号 | 法人のみ | 法人のみ |
| 登録日、有効期限 | 載る | 載る |
| 適用範囲(組織・部門など、システムなど) | 載る | 載る |
| 評価機関名、技術検証事業者名 | なし | 載る |
出典:制度構築方針 p.25(要約)
ただし、方針 p.25 には、この図は方針をつくった時点のイメージで、台帳の項目や公開のしくみは今後具体化する、と書かれています。実際の項目と公開のしかたは未定です。
発注者から見た使い方
制度構築方針 p.14 では、取引先の対策状況を確かめる方法の例として、取引先から★の取得状況について回答を受け取るか、制度の運用主体が管理する Web サイトなどで確かめることが挙げられています。台帳に適用範囲や有効期限が載れば、発注者は「自社との取引に関わる範囲が入っているか」「有効期限が切れていないか」を確かめやすくなります。発注者側の考え方は「発注者として取引先に★を求めるとき」で説明しています。
ロゴマークの使い方の決まり
決まっていること
基本規程 4.1 では、登録組織の権利として、IPA が定める条件に従い、自分が本制度の登録組織であると表明し、ロゴマークを使うことができる、と定めています。
ここから言えることは次のとおりです。
- ロゴマークを使えるのは、登録組織(台帳に登録され公開されている組織)です
- 使い方には、IPA が定める条件があります
まだ公開されていないこと
- 制度ロゴマーク:第3回運営審議委員会の配付資料 p.8 では、制度ロゴマークは「商標登録後に公開予定」とされています。同じページで、英語の名称は「Supply Chain Security Assessment Program(SCS-AP)」、愛称は「SCS(エスシーエス)」と示されています
- 使う条件:IPA が定める条件は、まだ公開されていません
- 取得後の表示のしかた:取得した企業が社外に知らせる方法は、IPA が今後公表します(経済産業省 FAQ Q13)
このため当サイトでは、ロゴマークの画像を載せていません。IPA の利用規約では、IPA のロゴマークなどを使いたいときは問い合わせが必要とされています(IPA「ウェブサイトのご利用について」)。
まだ決まっていないこと
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 台帳の項目 | 未定(方針 p.25 のイメージのみ) |
| 公開・検索のしかた | 未定(今後具体化) |
| 制度ロゴマークのデザイン | 商標登録後に公開予定 |
| ロゴマークを使う条件 | 未定(IPA が定める) |
| 取得後の社外への周知・広報の方法 | 未定(IPA が公表予定) |
| 公開が始まる時期 | 未定。申請受付は2027年3月の予定(第3回配付資料 p.4)で、受付より前に公開される登録組織はない |
進め方と注意点
- 取得前に★を名乗らない:ロゴマークを使えるのは登録組織です。登録される前に「★3 取得済み」のような表示をすると、取引先に誤解を与えるおそれがあります。準備の状況を伝えるときは、「★3 の取得に向けて準備中」のように事実を書きます
- 有効期限を管理する:★3 は1年、★4 は3年の有効期間があります(基本規程 3.1.2・3.2.2)。満了日の前に更新を申請していれば、審査が終わるまで登録は有効です
- 登録は取り消されることがある:虚偽の申請などの不正がわかった場合、登録を取り消されることがあります(基本規程 3.1.3・6.3)
- ★は安全の保証ではない:★は、取得や更新の時点で水準を満たしていることを示すものです(制度構築方針 p.4)。基本規程 6.6 でも、制度は登録組織の対策の有効性を保証しないと定めています
- 格付けではない:制度は対策の状況を見える化するもので、事業者のレベルを競わせる格付けではありません(制度構築方針 p.4)
登録までの流れは「評価の流れ」、★ごとの違いは「★3とは」「★4とは」で説明しています。
まとめ
- ★3・★4を取得(登録)した組織は、IPA の登録組織台帳に登録され、公開される予定です
- 台帳には、法人名、所在地、有効期限、適用範囲などが載るイメージが示されていますが、実際の項目は未定です
- 登録組織は、IPA が定める条件でロゴマークを使えます。ロゴマークは商標登録後に公開の予定で、使う条件はまだ公開されていません
- 取得後の表示のしかたは、IPA が今後公表します
※この記事は、IPA・経済産業省の資料をもとに要約して作成しました(2026年9月30日時点)。
参考にした情報
- SCS-100 基本規程(IPA)
- 制度構築方針(本文)(経済産業省)
- SCS評価制度 特設ページ・FAQ(経済産業省)
- 第3回運営審議委員会 配付資料(IPA、2026年9月11日)
- ウェブサイトのご利用について(IPA)
記事の内容は2026年9月30日時点の情報です。支援サービスの内容は比較表で確認できます。制度の最新の内容は、経済産業省・IPA の公式情報をご確認ください。