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IPA第3回SCS評価制度運営審議委員会(2026年9月11日):受付開始2027年3月と要求事項の軽微な修正

更新日:2026年9月30日 作成:SCS対策比較ラボ 編集部(調査の方法と編集の方針)

2026年9月11日、IPA の第3回 SCS評価制度運営審議委員会がオンラインで開かれました。★3・★4について「2027年3月より IPA による申請受付開始予定」と告知する案と、要求事項・評価基準に軽微な修正を加えることが合意されました(第3回議事要旨 (1)(2))。資料は2026年9月18日に公開されました。

何が公表されたか

公開されたのは、事務局説明資料(配付資料、30ページ)と議事要旨(2ページ)です(IPA「制度規程・委員会」)。運営審議委員会は、IPA から委託を受けて、制度の規程やガイドを審議して決める組織です(基本規程 2.1.4)。議題は審議事項3つと報告事項2つでした。

要点

1. 受付開始の時期とスケジュール

経済産業省の「2026年度末頃の制度開始」という案内を具体的にした形です。準備の計画は次のとおりです(配付資料 p.4、議事要旨 (1))。

時期(予定) 内容
2026年10月下旬 評価用ガイドなどの公開
2026年12月下旬 評価機関・技術検証事業者・研修事業者の指定と公表
2027年1月以降 制度の研修の提供(研修事業者によって時期は違う)、SCSセキュリティ専門家の登録と公表
2027年1月中旬 SCS評価制度システムの稼働
2027年3月 ★3・★4の申請受付開始

計画が遅れた場合や、遅れがはっきりした場合は、委員会に相談のうえで受付開始の時期を見直すとされています(配付資料 p.4)。★4 の第三者評価は、評価機関の側で研修を受ける必要があるため、2027年2月から始まる想定です(配付資料 p.7)。

2. 要求事項・評価基準の軽微な修正

関係者や有識者のコメントを受けて、要求事項・評価基準の一部に軽微な修正を加えることが合意されました(議事要旨 (2))。配付資料 p.10 の修正方針は次のとおりです(要約)。

  • 要求事項は、本質的な内容や目的に大きな影響を与えない範囲で直す
  • 評価基準は、★3・★4のどちらで求めるかや、属する分類・要求事項を変えない範囲で直す
  • 今回は必要最低限にとどめる

議事要旨によると、修正の方針は、評価基準に書かれている例外の扱いを、状況に応じて柔軟に見直せるように「★3・★4 要求事項・評価基準 解説書」に移すことです。

修正版の公開日は確認できませんでした。 IPA の「要求事項・評価基準」のページは、2026年9月30日時点で最終更新が2026年4月21日のままです。

3. 評価用ガイド類

「★3・★4 自己評価等ガイド」「★4 第三者評価ガイド」「★4 技術検証ガイド」の作成方針が合意されました(議事要旨 (3)、配付資料 p.12〜18)。技術検証ガイドの実施編だけは技術検証事業者向けの非公開で、ほかは一般に公開されます。

配付資料にあるのは目次の案と流れの図です。細かい手続きや判断の基準は、ガイドの公開(2026年10月下旬の予定)まで未定です。

4. 委員の意見

議事要旨には、委員の主な意見が載っています。以下は委員の意見で、制度として決まったことではありません(要約)。

  • 修正で評価基準をゆるめたと誤解されないよう、評価基準と解説書を合わせて確認するよう知らせるべき
  • 例外を認めることが、組織のセキュリティの水準を下げることにつながらないよう、ガイドの書き方を工夫すべき
  • 今の要求事項・評価基準だけでは判断に迷う箇所が多いので、ガイドの精度を上げることが大切
  • ガイドの公表後も、説明や、寄せられた意見を踏まえた改善をすべき
  • AI の活用を見据え、機械で読みやすいガイドの形式も検討すべき
  • ★4 の実地審査を必須とする項目を、IPA が毎年見直して公表することを基本に検討してほしい
  • 不適合が見つかったとき、評価機関は一般的な情報の提供にとどめ、改善策を代わりに決めたり実施したり、特定の製品を求めたりしないことを、制度としてはっきり示してほしい

5. その他の報告

  • 「★3・★4 登録申請の手引」と「★3・★4 要求事項・評価基準 解説書」の作成状況が報告された(議事要旨 (4)、配付資料 p.21〜24)
  • 評価機関などの第1回公募は、指定の審議が2026年12月上旬、公表が12月下旬の予定と報告された(配付資料 p.28)
  • 制度の英語名称は「Supply Chain Security Assessment Program(SCS-AP)」、制度ロゴマークは商標登録後に公開予定と示された(配付資料 p.8)

企業がすること

配付資料 p.7 には、★の取得を目指す組織の想定スケジュールが示されています(要約)。

  • ★3 を目指す組織:公開された評価用ガイド類を見て自己評価を進める。社外の専門家に確認を頼む場合は契約する。2027年3月以降、IPA に申請する
  • ★4 を目指す組織:評価用ガイド類を見て自己評価を進め、2027年1月以降に公表された評価機関と契約する。第三者評価は2027年2月からの想定。評価が終わったら IPA に申請する

いまは現在の要求事項・評価基準で自社の状況を確かめ、ガイドと解説書が公開されたら合わせて読み直します。全体の日程は「スケジュール」、手順は「評価の流れ」を見てください。外部の支援の種類ごとの違いは比較表で確かめられます。

まとめ

  • 2026年9月11日の第3回運営審議委員会で、★3・★4の申請受付を「2027年3月より開始予定」と告知する案が合意されました
  • 評価用ガイドなどは2026年10月下旬、評価機関などの指定・公表は12月下旬の予定です
  • 要求事項・評価基準に軽微な修正を加えることが合意されました。例外の扱いは解説書に移ります。修正版の公開日は確認できていません
  • 委員からは、基準をゆるめたと誤解されないようにすることや、評価機関が特定の製品を求めないことを示すよう求める意見が出ました(委員の意見)

※この記事は、IPA の配付資料・議事要旨をもとに要約して作成しました(2026年9月30日時点)。

参考にした情報

記事の内容は2026年9月30日時点の情報です。支援サービスの内容は比較表で確認できます。制度の最新の内容は、経済産業省・IPA の公式情報をご確認ください。

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